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唐突に浮かんだ小十佐。
拍手のちま蒼紅と同じ設定のお話です。
多分出逢ってからもうずいぶん時間経ってるでしょうねvv
いずれ結婚するとかあればいいのに、と思いながら(笑)でもどうなんだろ…。
一応メインは蒼紅ちみっこたちなので、小十佐はおまけ扱いのつもりなんですよね。でも大人の恋愛事情も書けたら楽しいなぁvv
「片倉さんは恋人いないの?」
「…は?」
唐突な佐助の質問に、小十郎は目を瞬かせた。
子どもたちを寝かしつけた後は大抵二人でゆっくりとするようになって久しい。
明日は小十郎が久しぶりに仕事が休みだ。だから子どもたちをどこかへ連れて行こうと、伊達家にお邪魔している。
はしゃぐ子どもたちを風呂に入れ、寝かしつけた佐助が、リビングでくつろいでいた小十郎の横に座ったかと思うと、そう問いかけてきたのだ。
「いたら明日お前らを誘って動物園に行こう、なんて言わねぇよ」
「あは!そりゃそうだ」
大笑いする佐助に、小十郎は疲れたように入れてもらった茶を飲みほした。
仕事が忙しい上に、今の自分は政宗の保護者だ。そう色恋沙汰にうつつを抜かすわけにもいかない。
実家の姉にはそろそろ結婚しろとうるさく言われているが、そのつもりはないし今後も予定はない。ましてや付き合っている女性もいないのだ。
自分はそう女性受けする性格でもない(と思っている)ので、姉の期待には答えられそうもなかった。
「もったいないね、片倉さん」
「…何がだ?」
押しの強い姉のことを思い出してげんなりしていると、佐助が苦笑しながら覗きこんできた。
茶色の眸が楽しそうにこちらを見つめてくる。彼女はまだ年若いわりに、目敏い。しっかりした母親をやっている佐助にはどうも弱いらしいと出逢ってまだ1年にも満たないのに思うようになっていた。
「気づいてないの?片倉さん、幼稚園のお迎えの時あんなにあっつーい視線送られてるのに!」
「…はぁ?」
思わぬことを言われ、小十郎は胡乱気な眼差しで佐助を見る。
幼稚園のお迎えは佐助が行くことの方が多いが、たまに小十郎が行くこともあった。しかし自分は幼稚園の雰囲気に合わないのか、かなり浮いているという自覚がある。なのに彼女は何を言っているのだろうか。
首を傾げ、本気でわからないという体の小十郎に、佐助は人差し指をくるりと回しながら話しだす。
「だってスーツで明らかにいいとこ勤めの二十代後半の男の人が、子どもにしては妙に落ち着いてて顔良し、育ち良し、って感じの子ども迎えに行くんだもん。目立つのは当たり前デショ?」
「…そうなのか?」
「片倉さんてば自分が結構男前だって自覚ないの?」
「はぁ!?」
「え、ちょっとマジで?確かにちょっと強面だけど、片倉さん、かっこいいよね?」
「俺に聞くな…」
疲れたとでも言うような小十郎に、佐助は幸村にするように頭を撫でてやる。
「…ったく、からかうのはそれくらいにしてくれ。明日は早めに出るんだし、さっさと寝るぞ」
「はーい。お風呂入っちゃいなよ。俺様明日のお弁当の仕込みするよ」
「ああ。頼む」
明日ははしゃぐ子どもたちの世話で大変だろう。
大人びていた政宗も、幸村に感化されたのかずいぶん子どもらしくなってきた。その変化が喜ばしいと思う。
幸村と、小十郎が仕事に行っている間、政宗を見ていてくれている佐助には充分感謝している。だから明日は佐助を労わるという名目も入っていた。口には出していないが、恐らく察しているだろう。
風呂に向かいながら、小十郎は明日の計画を立てはじめた。
「ほんと案外モテるんだよねぇ…片倉さん」
そんな佐助の呟きは、風呂に向かった小十郎には聞こえることはなかった。
実は送り迎えの度に、母親たちが気合を入れたメイクと服装をしていることも、保育士の女性がはしゃいでいることも彼は知らないだろう。
そしてそれを見た父親たちに羨望と嫉妬の入り混じった視線を向けられていることも。
しかし佐助も気づいていないことがあった。
そんな小十郎と親しげに話す自分にも嫉妬と羨望が入り混じった視線が向けられていることも、父親たちの好奇の視線が向けられていることも。
のちに気付いた小十郎がその視線を一蹴するようになることも、今はまだ予想していなかった。
2011/05/29 小噺 Trackback() Comment(0)
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